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- 和乃革のこだわり(染料仕上げ・国産革を販売)
和乃革のこだわりを紹介します
和乃革で販売する革にはこだわりがあります。
和乃革は「レザークラフトで使いたい革を作りたい」という思いからスタートしました。
レザークラフトで作った作品は、完成したら終わりではありません。
完成後は実際に使用して行くことになります。
そのため、自分が使いたいと思うような革製品の革を考えて、革を作りました。
革の個性を生かした革
革は自然由来の材料です。
それゆえ、ひとつひとつに個性があり、まったく同じ革というものはありません。
革を使うということは、その個性を楽しむことであり、革の良さはそこにあると考えています。
和乃革では革本来の個性を楽しむために、すべて染料仕上げの革を販売しています。
革に色を付ける方法は大きく2つに分類されます。
染料仕上げと顔料仕上げです。
染料仕上げと顔料仕上げの違い
染料仕上げと顔料仕上げの違いを簡単に説明したのが以下の図です。
以下の図は例として革を緑色にした時の革の断面図になります。
染料仕上げの場合は、革自体に色がついており、表面の傷やしわなども見える状態です。
それに対して顔料仕上げは革の表面が顔料でおおわれてしまうため、革の傷やしわが見えなくなります。
また、手触りなども革の質感ではなく、顔料の質感になってしまうため、
革の素材としての良さがなくなってしまうと思います。
また、顔料で革の表面がかくれてしまうと、革の経年変化を楽しむこともできません。
それに対して染料仕上げは、革に染料を染み込ませて色を付ける方法です。
染料仕上げの場合、革の表面を隠すことなく色を付けるため、革それぞれの個性が生きた革を製造することができます。
また、革の経年変化を楽しむこともできます。
染料の染み込み具合は、革の繊維の密度によって変わってくるので、同じ染料を使っても、革ごとに色が微妙に違ってきます。
また、1枚の革の中でも部位ごとに繊維の密度が違うので、色が濃い部分、薄い部分が出てきます。
染料仕上げでは、顔料仕上げと違い、革の表面の傷やしわを隠すこともありません。
これらの、色の違いや傷、しわなどは革1枚1枚の個性です。
和乃革で販売する革は革の個性を生かした革です。
日本の革職人(タンナー)が製造する革
革というとイタリアの革が高品質ということで有名です。
ブッテーロやミネルバボックスなどは革好きなら聞いたことがあるかもしれません。
しかし、イタリアの革が高品質というのは日本人の勝手なイメージです。
イタリアの革が高品質でないというわけではありませんが、
日本にもたくさんの革職人(タンナー)がおり、イタリアの職人にも負けない技術を持っています。
100年以上続く老舗タンナーもあります。
それが知られていないだけです。
そもそも高品質な革とはどういう革でしょうか?
硬い革がいいのか、柔らかい革がいいのか。
経年変化しない革がいいのか、経年変化する革がいいのか。
高品質な革の定義は、使う用途や人によって変わってくると思います。
そもそも、ブッテーロもミネルバボックスも日本の革も原材料となる原皮に大きな違いはありません。
原皮から革になるまでの製造工程によって、
硬くしたり、柔らかくしたり、経年変化しにくくしたり、シボをだしたり
いろいろな変化をつけることができます。
その製造工程で職人の技術が必要になってきます。
日本の職人の技術の高さを認識してもらうためにも、
和乃革では国内のタンナーが製造した革のみを販売しています。
製造タンナーに関しては契約タンナーの紹介で紹介していますので、ぜひご覧ください。
和乃革では、以上のようなこだわりを持った革を販売しています。
このこだわりに共感していただける方は、ぜひ一度和乃革の革をお試しください。